FLAPSでは、施設デザインのポイントとなる外部素材に、流山の環境に適した天然木材を選定しています。

一般的に屋外デッキに使われる木材は、耐久性を考慮し、熱帯雨林を原産地とする木の繊維が密で硬いハードウッド(広葉樹)やプラスチック混合材、化学処理を施したものが主ですが、今回、FLAPSの屋外テラスや前面の広場上空の連絡デッキには、熱帯雨林の環境破壊につながらないエコロジカルな「KEBONY」という木材を使っています。

「KEBONY」というのは、木の繊維が密でない柔らかなソフトウッド(針葉樹)の木材に、農業廃棄物(サトウキビやトウモロコシ)から抽出した植物由来成分のフルフリルアルコールを加圧しながら浸透させることで、木の性質を変化させ、ハードウッド並みの強度を持たせる技術です。

また、KEBONY材は、生産から使用、廃棄までのすべての工程で有毒・有害な物質を一切使用しないオーガニックな材料であり、ハードウッド同様、屋外で使用していると、経年変化により、ダークブラウンの色合いがプラチナシルバーグレーへと徐々に美しく変化していきます。

天然素材の重要性や木質空間の心地よさが見直される中、KEBONY材との出会いが、FLAPSにおいて環境に配慮した心地よい空間づくりの実現につながりました。