「流山おおたかの森GARDENSアゼリアテラス」は、豊かな自然に恵まれた流山にふさわしい快適性を備えたワークプレイスとして、ここで働く人たちの姿と植栽の緑がバルコニーにあふれる風景、そして斜めに伸びる構造柱と樹木のようなコンクリートの表情により、森の中の「巣」をイメージするファサードデザインを特徴としています。

外壁に木肌のような柔らかな温もりを表現するため、OSB(Oriented Strand Bord)という集積材でコンクリートの型を取る「OSB合板型枠」という方法を採用。OSBは、短冊状の木片をプレスで固めた独特の模様が特徴の合板で、これを型枠に使用すると、コンクリート表面に合板の色合いや木片がわずかに付着することで木の風合いが転写され、表面に多彩な表情が生まれます。

さらにコンクリート表面のひび割れ対策のために入れる誘発目地を、少し多めの化粧目地としてランダムに配することで、陰影のある自然石のような上質な素材感に仕上げています。

緑化したバルコニーは、植栽も含めて特徴的なファサードとして効果的に見えるよう、ガラス手摺りを採用、各階のバルコニーを少しずつずらすことで、植物に陽の光と雨水が当たり、元気に育つよう配慮しています。

駅前に降り立ち、建物を見上げた時、バルコニーの植栽を含め、建物全体が“ホーム”として感じられる、そんな温かな印象のファサードを目指しています。