「流山おおたかの森S・C FLAPS」は、駅前の南口都市広場と一体的なランドスケープを形成するひな壇状のフォルムを特徴としており、周辺の環境と景観に配慮し、過度な装飾を排したシンプルな仕上げと素材による空間づくりを行っています。

南口都市広場を中心に弧を描くように設置された木仕上げの連絡デッキは、「流山おおたかの森S・C本館」と「流山おおたかの森S・C FLAPS」、および「流山おおたかの森駅」をつなぐことで施設間の人の回遊を促すとともに、広場を中心としたすり鉢状のランドスケープを形成しています。

ひな壇状にセットバック(後退)した建築フォルムは、南口都市広場に陽の光が注ぎ、広い空と緑が望める心地よい場所として、多くの人が足を向けたくなるような広場の環境づくりに貢献しています。

また、平面的に樹木をたくさん植えても、視界に入る緑は限られてしまいますが、各階テラスに多様な樹木を配することで、広場から見える緑の量が広がるほか、各階テラスや連絡デッキの視点からは、人の目線の高さや眼下に見下ろす視点など、グランドレベルでは味わえない多視点で広場の樹冠を楽しむことができ、プロジェクトコンセプトに掲げた「“緑の豊かさ”を立体的に体感できる環境づくり」を具現化しています。